台湾一人旅 3日目
また間が空きました。ごめんなさい。
がくまるです。
では前回の続きから。今日は台湾第二の都市高雄から寄り道しながら台北へ戻り、台湾鉄道一周を達成させる。
また朝早くに起きてホテルを出る。もっと高雄ゆっくり周りたかったけどまた今度来る時にしよう…
高雄駅は2018年に駅の地下化が完了し、現在は地上駅は役目を終えて保存されている。この旧駅舎は日本統治時代に建てられたもので、保存を求める声が大きかったことから、曳家(移築工事)を行なってこの場所に移動させた。なお、この旧駅舎も駅への入り口としてまた利用されることが決まっている。
中見たかったけど早朝なので閉まってた…残念、写真だけ撮ってさっさと駅へ向かう。
まずは高雄駅から自強号(特急列車)に乗って、とあるローカル線の終着駅を目指します。
台湾高鉄(新幹線)との接続駅の新左営あたりで地上へ。朝早いので朝陽が車窓からよく見え、そして日本でおなじみのあの会社も台湾でサービス展開しているのが見えた。
車窓を見るとやっぱり違う国に来たんだなあということをしみじみ感じたね…
そんな感じで車窓を眺めつつ一時間半ほどで乗換駅の斗六に到着。ここで區間車(各駅停車)に乗り換える。目的地にに行くための路線への乗換駅は自強号があまり停車しないので、區間車に乗り換えていくほうが便利。區間車の中で朝飯代わりに駅の売店で買った紙パックの紅茶を飲む。日本人の口にも合うような味で安心。おいしかった。
斗六駅から20分ほどで二水駅に到着。ここで、ローカル線の集集線に乗り換える。乗り換えの際も駅員さんが親切にいろいろと教えてくれたのでありがたかった。
きっと観光客がたくさん来るので慣れていられるのだろう。次の列車まで50分ほどあったのでホームを探検していると自動販売機が。よく見ると日本仕様のまま持ってきたようで、ところどころに日本語が書かれていて変な感じだ。
更に駅を探検していると、日本の鉄道と姉妹協定を結んでいるという内容の看板を発見。台湾にいると時々日本を感じることがある。
さて、乗車する列車が入線。早速乗り込んで目的地の車埕駅を目指す。ここに行きたかったのは、世界ふしぎ発見で紹介されていた木桶弁当を食べに行くためだ。
やってきたのは4両の気動車。結構人が乗っていて多くが観光客だった。
発車時刻となり、列車はエンジン音を轟かせ駅を離れた。
列車は南国らしい風景の中をのんびりと走っていく。
しばらく走ると、集集駅に到着。ここは、日本統治時代に作られた駅舎が使われている。しかし、この駅舎は1999年に発生した地震により倒壊。しかし、地元の人々の努力により、当時と同じ方法で再建され、現在では人気の観光地となっている。訪問したかったのだが、行程の都合上車内から見るだけに。
さて、やがて列車は終点の車埕駅に到着。ここ車埕は、日本統治時代には林業で栄えた小さな町。今でもその当時の栄華をしのぶことができるスポットがいっぱい。
さて、駅に着くとすぐにお目当てのお店へ。
やってきたのは木茶房というお店。店内は落ち着いた木のぬくもりを感じる。
ここでいただいたのは名物、木桶弁当。
さらにこの写真の木桶、実はお土産として持って帰れるのでめちゃくちゃいい記念になりました!ここが林業で栄えた街だということでこういう名物が生まれたようです!
店を後にして、列車の時間までは少し散策し、いろいろと写真を。
さて、列車の時間となったので列車に乗り込み二水駅まで折り返し、次の目的地へと向かう。その途中、こんなものを見た。
これ、撮り方がちょっと悪いけれど、実は傾いている鉄塔で、1999年大地震の痕跡として残されているものである。台湾が日本に2011年の大震災の時多額の支援をしてくれたのは、台湾もまた地震に悩まされることのある国であるからという共通点があったというのも1つのようではないかと思った。
さて、列車は二水駅に到着、乗り換えて次の目的地、彰化駅に向かう。
田中駅というなんか苗字みたいな駅を過ぎ40分ほどで彰化駅に到着。
ここで降りたのは、台湾に唯一現役で残る機関庫の見学をするため。しかしここにきてかなり本降りの雨…とりあえず駅から雨の中傘をさして歩くこと約10分。
ここ彰化機関庫は、1922年の日本統治時代に建てられ、産業遺産の1つである。新しい車両基地建設のために解体される計画でしたが、地元住民や鉄道ファンの熱心な運動の甲斐あって保存されることになった。入り口で名前や電話番号などを記入してからならだれでも自由に見学することができる。この機関庫は扇型をしていて、車両を出し入れ際などはターンテーブルを用いて出し入れする。
この機関庫は今も現役で使われており、運が良ければ時々ターンテーブルを使って車両の入出庫を行うのが見られるとのこと。残念ながら自分は見れなかったが。
そして、ここに動態保存されている目玉車両の1つがこちら、
DT650型蒸気機関車、668号機である。じつはこの機関車、日本製で、もともとはD51型蒸気機関車(デゴイチという呼び方はご存知の方も多いのでは。)として製造され、台湾で名を変えて1984年に引退、のちに復活を果たし、今はイベント時などに本線を走行している。機関区内には内部を一望できる櫓があり、そこから見渡すこともできる。
さて、雨がひどくなってきたので少し早めに切り上げて駅へ戻り、次の目的地へ行く列車を待つ。
さて、區快車(快速)に乗って台中へ向かいます。台中ではお土産を買う。車両はEMU800型。何年か前にJR四国の8000系特急列車がコラボしてましたね。
20分ほどで台中駅に到着。2016年に高架化され、近代的な駅となっていた。
しかし、1917年に建てられたレンガ造りの旧駅舎も保存されており、英国風の駅舎は今も残されている。
そんな駅舎を見ながら6分ほど歩くと、今回、土産物を買いに来た店に到着。
名前は「宮原眼科」。ここはもともと日本統治時代の病院だった建物を改装してできた店で、スイーツのテイクアウトやお土産屋、ちょっと高級なレストランなどが入っている。テイクアウトは無茶苦茶並んでいたのでパス。お土産を買うなどする。店員さんも観光客がたくさん来ることを見越していろんな言語ができる人がいるようで、自分も、流暢な日本語を話す店員さんに商品の説明などしてもらえたので非常に助かった。
店内はむちゃくちゃインスタ映えしそうな、おしゃれな空間。今度来る時はテイクアウト食べに行くぞ…ここで買ったお土産を後日いろんなとこで渡したが、好評だったので皆さんも是非。
さて、お土産を買った後、再び駅に戻る。
台湾鉄道一周の旅のラストランナーは普悠瑪(プユマ)号。全席指定の特急列車で、カーブでも速度を落とさず走ることができる。ちなみに日本製の車両だ。これで一気に台北へ戻る。
車内は綺麗で快適。脱出時に窓を割るためのハンマーがあるなど少し日本との違いを感じながら乗っているとあっという間に台北へ到着。
ついに台湾を鉄道で一周したのだ。初めての海外、しかも一人で達成できたことに達成感を感じた。
さて、駅を後にして1泊目にお世話になったホステルへまた向かう。荷物を置いて晩御飯を食べにいく。ホテルからMRT(地下鉄)を乗り継いで雨の中歩いて向かったのはここ。明月湯包というお店。美味しい小籠包が安くお手軽に食べられると評判のお店だそうだ。ということで入店。日本語メニューもあって助かる。欲しいものを備え付けの紙に書いて店の人に渡すという中国語喋れなくても全然大丈夫システムでありがたい。ネットで見て評判良さそうだったエビチャーハンも注文。そして料理が到着。
うまい!!!(語彙力皆無)
エビチャーハンも油のしつこい味がせず大変美味しかったが、やはり小籠包が絶品すぎる。実は生まれて初めて小籠包を食べたのだが、こんな美味い食べ物なのかと感動した。あの中から出てくるジューシーなスープが最高である。
大満足でホテルに戻る途中、コンビニでビールを買い、夜食としてこんなものを買った。
Hot-Starというお店で、いくつか支店もある。
なんの店かというと巨大なフライドチキンの店である。
ホテルへ持って帰って飲食スペースで食べることにした。写真では分かりにくいかもしれないが、チキンは顔の大きさくらいあるデカイもので、ポテトを食べたりビールを飲んだりしながら食べてたらあっという間にお腹がいっぱいに。出来立てを用意してくれるのでアツアツ。
ジャンキーなおいしさなので皆さんも是非。
これで3日目は終わり。次回は最終日。早くこのシリーズ終わらせなきゃ…
最後まで読んでいただきありがとうございました。